サヴァン症候群でアスペルガー症候群でもある青年の
とても稀な手記です
というのも
サヴァン症候群は自閉症の近縁にある障害で
本人が、本人の中での感情の動きを
外へ表現することが出来にくいため
著作自体がとても稀とのこと
彼は計算が速い、数字に強いだけではなく
数字に形や色、手触りなどを感じる「共感覚」を持ち合わせています
この景色がとてもすてきおもしろくてたまらんのですよ!
なんかね
見知らぬ国を旅してきた人に話を乞う感じ
この本は先日やっていた60min.で知ったのですが
障害がどうこうというよりは
一人の静かな青年が自己と世界の折り合いをつけていく
小説を読んだような読後感でした
以下、ちょとネタバレ(?)もしてるので白で
さいごの方に「共感覚」ついて少しふれていたけれど
比喩や暗喩をつかう事や
「があああ!」と「だあああ!」に質感の違いを感じる(杜撰な喩えだな)
それは共感覚じゃないの?的な考察をしていて
なかなか興味深かったです
彼がパートナーを見つけるところは
かわいらしくもトキメキなので(タメット氏はゲイ)
読んだらいいよ!
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